平成27年(2015年)から最新の2025年(令和7年)までの生物分野で繰り返し出題されている主要なテーマです。
この11年間では、「植物の分類と成長」、「ヒトの体の仕組み(特に神経系・消化系)」、「生物の進化と分類」、「生態系」に関する問題が、形を変えながら頻繁に出題されています。特に直近(2024年~2025年)では、反射や感覚器官、進化の証拠に関する出題が目立ちます。
1. ヒトの体のつくりと働き
生命活動を維持する仕組みとして、神経系と消化・吸収の仕組みが二大頻出テーマです。
• 刺激と反応(神経系・感覚器官):
◦ 反射の経路(感覚器官→感覚神経→せきずい→運動神経→運動器官)と、脳を経由しないため反応が速いという利点が、2020年、2024年、2025年と繰り返し詳しく出題されています。
◦ 目の構造(網膜やレンズ)に関する問題も、2020年や2025年に出題されています。
• 消化と吸収:
◦ デンプンが消化酵素によって糖に分解される実験(ヨウ素液やベネジクト液の反応)や、小腸の柔毛での吸収経路(毛細血管とリンパ管の区別)が繰り返し問われています。
◦ タンパク質の分解で生じたアンモニアが肝臓で尿素に変えられ、じん臓で排出される流れも頻出です。
2. 植物の生活と種類
植物の分類(特にシダ植物)と成長の実験が定番です。
• 植物の分類(胞子でふえる植物):
◦ イヌワラビやゼンマイなどのシダ植物について、胞子でふえること、維管束があるが種子をつくらないこと、葉・茎・根の区別があることなどが、2017年、2020年、2023年と繰り返し出題されています。
• 根の成長:
◦ タマネギなどの根に等間隔に印をつけて成長を観察する実験から、根は先端付近が伸びることを確認する問題が、2019年と2025年に出題されています。
• 光合成:
◦ 光合成に必要な物質(二酸化炭素・水)や生成される物質(有機物・酸素)、葉緑体の役割について問う問題も確認されています。
3. 生物の進化と脊椎動物の分類
進化の証拠と、動物のグループごとの特徴を結びつける問題が増えています。
• 進化の証拠(相同器官・始祖鳥):
◦ ヒトの腕、コウモリの翼、クジラの胸びれなど、形やはたらきは違っても基本的なつくりが同じ器官を相同器官といい、共通の祖先から進化した証拠であるとする問題が、2017年、2022年、2024年に出題されています。
◦ 始祖鳥(ハチュウ類と鳥類の中間的特徴を持つ)の化石に関する問題も出ています。
• 脊椎動物の分類と生活場所:
◦ ハチュウ類(殻のある卵、乾燥に強いウロコ、肺呼吸)と両生類(殻のない卵、湿った皮膚、幼生はエラ呼吸)の違いを、陸上生活への適応という観点から比較させる問題が頻出です。
4. 生態系と遺伝
• 食物連鎖:
◦ 自然界における「食べる・食べられる」の関係(食物連鎖)や、無機物から有機物をつくる生産者(植物)とそれを食べる消費者という用語が、2019年、2021年、2023年、2025年と非常に高い頻度で問われています。
• 遺伝の法則:
◦ エンドウを用いたメンデルの実験(優性の法則、分離の法則)や、遺伝子の組み合わせ(AA, Aa, aa)から孫の代の形質比率(3:1など)を考えさせる問題も定期的に出題されます。
平成27年から2025年までの生物分野で特に繰り返し問われている「核」となる知識は以下の通りです。
1. 「反射の経路(せきずい経由)」と「感覚器官(目)」のつくり。
2. 「シダ植物(イヌワラビ)」の特徴(胞子、維管束、根茎葉の区別)。
3. 「根の先端」が成長する実験結果。
4. 「相同器官」による進化の証明と、「ハチュウ類・両生類」の適応の違い。
5. 「生産者・消費者」と食物連鎖の関係。