平成27年(2015年)から最新の2025年(令和7年)までの地学分野で繰り返し出題されている主要なテーマです。

この11年間では、天体の運動と惑星の特徴、気象(雲の発生と天気図)、地震と火成岩に関する問題が、形を変えながら頻繁に出題されています。特に直近の数年(2021年~2025年)では、惑星や金星の見え方、雲の発生メカニズムに関する出題が集中しています。

1. 天体・宇宙分野

太陽の動きによる季節変化と、太陽系の惑星に関する知識が頻出です。

• 太陽の日周運動と季節の変化:
◦ 透明半球を用いた太陽の動きの観測(日の出・日の入りの位置や時刻、南中高度)は、2019年、2022年などで詳しく出題されています。
◦ 季節によって太陽の通り道や南中高度が変わる理由を、公転と地軸の傾きに関連付けて説明させる記述問題が繰り返されています。

• 太陽系の惑星と金星:
◦ 近年(2021年、2023年、2025年)特に目立つのが、地球型惑星(小型・高密度・岩石質)と木星型惑星(大型・低密度・ガス質)の特徴(質量、直径、密度、公転周期)を比較する問題です。
◦ 金星の見え方(よいの明星・明けの明星、満ち欠け、大きさの変化)に関する問題も、2021年や2025年に出題されています。

2. 気象・大気分野

大気中の水蒸気の変化(雲の生成)と、日本の気象特徴が中心です。

• 雲ができる仕組み:
◦ 空気の上昇による断熱膨張(気圧が下がって膨張する)、温度低下、露点への到達、水滴の発生という一連のメカニズムを問う問題が、2023年と2024年で連続して出題されており、重要度が高いです。

• 日本の天気と気圧配置:
◦ 冬の気圧配置(西高東低)と北西の季節風の特徴、日本海側での降雪の理由(暖流からの水蒸気と上昇気流)などが繰り返し問われています。
◦ 海風・陸風が生じる仕組み(陸と海のあたたまりやすさの違い)についても出題されています。

• 偏西風:
◦ 2025年の問題では、中緯度帯の上空を一年中吹く西風(偏西風)が天気の移り変わりに影響することが問われています。

3. 地質・地震分野

地震波の性質と、火成岩の組織に関する問題が定番です。

• 地震の伝わり方:
◦ P波(初期微動)とS波(主要動)の識別、および初期微動継続時間が震源からの距離に比例することを利用した計算やグラフ読み取り問題が、2016年、2018年、2020年、2021年、2022年と非常に高い頻度で出題されています。

• 火成岩のつくり:
◦ マグマが冷えてできる火成岩について、火山岩(地表近くで急冷、斑状組織)と深成岩(地下深くでゆっくり冷却、等粒状組織)の違いを、結晶の大きさ(斑晶・石基)や名称とともに問う問題が2020年、2024年などで繰り返されています。

• 地層と大地の変動:
◦ 地層に力が加わってできる断層(ずれる)・しゅう曲(曲がる)といった地質構造や、地質年代を決める示準化石(フズリナなど)の知識も問われています。

まとめ

この期間(2015年~2025年)で特に繰り返し問われている「核」となる知識は以下の通りです。

1. 「透明半球」を用いた太陽観測と「公転・地軸」による季節説明。
2. 「地球型惑星・木星型惑星」の分類と特徴の比較。
3. 「上昇気流→膨張→温度低下→露点」という雲の発生メカニズム。
4. 「P波・S波」と「初期微動継続時間」の関係性。
5. 「斑状組織」(火山岩)と「等粒状組織」(深成岩)の区別。