初めての高校受験というご家庭は私立高校の「確約」がどういったものかよく分からないと思います。

生まれも育ちも埼玉という人でも、自分たちが高校受験した頃と今では違いますし、埼玉県外の方だとなおさら分からないはずです。

そこで、とある私立高校の確約(合格)の目安の例です。

偏差値目安 単願 併願
Aコース 65 66
Bコース 60 62
Cコース 52 55
  • 7月以降の北辰テスト(3科または5科)を参考
内申目安(単願) 3科 5科 9科
Aコース 13 22 39
Bコース 12 20 36
Cコース 10 17 32
内申目安(併願) 3科 5科 9科
Aコース 14 23 40
Bコース 13 21 37
Cコース 11 18 33
  • 3年の1学期または2学期の通知表の5段階評価
  • 5段階評価に「1」がないこと
  • 3科、5科、9科全ての基準を満たしていること

ここで注目していただきたいのが、「7月以降の北辰テスト」と「3年の1学期または2学期の通知表」です。

4月の第1回は中2までの復習といった要素が強く、6月の第2回は中3の内容がわずかということもあり、「7月(第3回)以降の北辰テスト」を参考にする高校が多いです。

勉強をスタートしてからその効果が表れ始めるのが2~3か月後と言われています。

7月(第3回)、9月(第4回)で高い偏差値を狙うとすると、「部活を引退してからでは遅い」というのがお分かりいただけると思います。

さらに、「3年の1学期または2学期の通知表」ということは、1学期の中間テスト&期末テストがとても重要なのです。

それにもかかわらず、スタートが遅い受験生・中3が多く、春休みの時点で何らかの勉強をしている人と大きく差がつきますし、やってる人とそうでない人で1学期の内申点もだいぶ変わるはずです。

本人(受験生)の意志を尊重してとか、やる気を見てとか、部活を引退してからとかではなく、志望校合格のためには保護者が積極的に後押しした方がいいと思います。

同時に、受験生・中3のみなさんはここでスパッと切り替えて、1学期の中間テスト、期末テストでイイ点をとる! 1学期の内申点を上げるという方向にシフトした方がいいと思います。

内申については公立入試にも大きく関わってくるので、やはり、今までと同じように中間テスト&期末テストを受けるのではなく、「4月、5月、6月にやってることが公立入試につながる」という意識で取り組まないといけません。