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埼玉県教育委員会は22日、県立男女別学高校12校について「主体的に共学化を推進していく」とする方針の報告書をまとめた。
県立高校「共学化」議論これまでの流れ
具体的な共学化時期については示さなかった。一方、共学化に当たっては、「県民の意見を丁寧に把握する必要がある」として、アンケートや地域別での意見交換、有識者からの意見聴取などを実施していくとした。
昨年8月に県男女共同参画苦情処理委員が行った共学化勧告に対する回答。同委員は「男女の役割についての定型化された概念の撤廃」などの理由から早期の共学化を求めていた。
これまで県教委は、別学・共学関係者への意見聴取や県内在住・在学の中高生・保護者に対するアンケートを実施。約1年にわたって検討、協議を重ねてきた。
勧告を受けて、県立高校生の有志らが共学化に反対する約3万4千人の署名を大野元裕知事、日吉亨教育長に提出するなど在校生や卒業生を中心に反対の声が噴出。一方、共学化推進を求める市民団体が県内で勉強会を開催するなど論争となった。
共学化を巡っては2002年にも苦情処理委員が同様の勧告を行ったが、県教委は03年に「当面は別学維持」と決めた経緯がある。
県内の男女別学校は次のとおり。
■男子校
浦和▽春日部▽川越▽熊谷▽松山■女子校
浦和第一女子▽春日部女子▽川越女子▽久喜▽熊谷女子▽鴻巣女子▽松山女子