
北辰テストの第2回(平成27年から2025年)の地理を分析しました。
1. 世界地理の頻出内容
- 大陸と海洋の名称・位置: 世界の六大陸(ユーラシア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、南極)や三大洋(太平洋、大西洋、インド洋)の名称を問う問題が非常に多く出題されています。
- 地図の読解(方位・距離・時差): 東京を中心とした正距方位図法などの地図を用い、特定の都市への方位や距離を問う問題、および経度に基づいた時差の計算が定番です。
- 雨温図(気候グラフ)の判定: 示された都市がどの気候帯(熱帯、乾燥帯、温帯、冷帯、寒帯)に属するか、あるいは特定の気候(地中海性気候、西岸海洋性気候、サバナ気候など)のグラフを選択させる問題がほぼ毎年出題されています。
- 宗教と文化: イスラム教(豚肉の食文化やコーラン)、キリスト教、ヒンドゥー教などの特徴や分布、またアボリジニやアイヌ、イヌイットなどの先住民族に関する知識が問われます。
- 各国の産業と貿易: アメリカの適地適作、ブラジルのサトウキビ(バイオ燃料)、中国の経済特区や「世界の工場」としての特徴、オーストラリアの貿易相手国の変化などが繰り返し取り上げられています。
2. 日本地理の頻出内容
- 地形と地名: 日本最長の河川(信濃川)や流域面積最大の河川(利根川)、シラス台地(鹿児島県)、リアス海岸(三陸海岸、若狭湾)、フォッサマグナなどの名称や位置がよく問われます。
- 気候と季節風: 夏に東北地方の太平洋側で吹く冷たく湿った北東風(やませ)による冷害や、冬の日本海側の降雪をもたらす北西の季節風など、地域ごとの気候の特色が出題されます。
- 農業・漁業の特色: 近郊農業や促成栽培(宮崎県や高知県のピーマン・なす)、北海道の酪農(根釧台地)、栽培漁業と養殖業の違いなどが頻出です。
- 工業地帯・地域: 中京工業地帯(自動車工業)、京浜工業地帯、阪神工業地帯などの位置と、出荷額の構成(機械、化学、金属などの割合)を判別させる問題が目立ちます。
- 地形図の読解: 2万5千分の1の地形図を使用し、地図記号(市役所、小・中学校、神社、老人ホームなど)の判定、実際の距離の計算、等高線による傾斜の判断などをさせる問題が毎回のように出題されます。
- 統計資料の分析: 都道府県別の人口密度、農業産出額、製造品出荷額などの表から、該当する県(北海道、東京都、大阪府、沖縄県など特徴的な県)を特定する問題が定番です。
3. その他・総合的なテーマ
- 環境問題とエネルギー: 再生可能エネルギー、ヒートアイランド現象、地球温暖化などが地理的観点から問われることがあります。
- 人口問題: 少子高齢化の進行を統計表から読み取る問題も複数回見られます。