
令和3年から令和7年の東部地区学力検査第1回の化学(理科)を分析しました。
6月の北辰テスト向けにも参考になると思います。
1. 世界の諸地域(大問1)
- 雨温図の判別: 特定の都市の気候グラフ(雨温図)を選択したり、その特徴を説明したりする問題が毎年出題されています。例えば、地中海性気候(ロサンゼルスやローマ)の夏季の乾燥といった特徴が頻出です。
- モノカルチャー経済: 特定の鉱産資源や農産物の輸出に頼る経済体制についての問題が繰り返し見られます。ザンビアの銅、ナイジェリアの原油、ボツワナのダイヤモンド など、価格変動の影響を受けやすい不安定さがテーマとなっています。
- 地球上の位置と時差: 地図上の国や地域の緯度・経度を読み取る問題や、日本との時差を計算・判別する問題も定着しています。
2. 日本の諸地域(大問2)
- 地形図の読解: 2万5千分の1の地形図を使用した問題は必須となっており、実際の距離の計算、等高線による傾斜の判断、地図記号(寺院、市役所など)の確認、目的地への方位などが多角的に問われます。
- 製造品出荷額の構成: 各都道府県の工業の特色を円グラフ(製造品出荷額の内訳)から読み取る問題が非常に多く出題されています。愛知県の輸送用機械、千葉県の石油・石炭製品、静岡県の電気機械や化学 など、地域の主要産業と結びつけた判別が求められます。
- 地域の農業の特色:
- 促成栽培: 宮崎県や高知県で行われる、温暖な気候を利用して出荷時期を早める工夫(ビニールハウス利用など)が繰り返し登場します。
- シラス台地: 鹿児島県や宮崎県に見られる火山灰が積もった台地において、水持ちの悪さを克服するために畜産が盛んであることや、その地形名称が頻繁に問われています。
- 近郊農業: 茨城県や千葉県など、大消費地に近い立地を活かした農業形態についても出題されています。
3. 地理的な技能・思考(大問5、6など)
- 工業地帯の立地: 京葉工業地域の化学工業や、臨海部に位置する製鉄所の立地理由(原料の輸入に便利)を、統計資料と地図を組み合わせて説明させる記述問題が散見されます。
- 交通・物流: 新幹線の路線と終着駅の周辺環境、主要な港や空港の貿易品目の比較 など、交通ネットワークに関連した問題もよく見られます。
これらの内容は、統計資料や地図、グラフを正確に読み取る技能と、その背景にある自然環境や社会的な理由を結びつけて理解しているかを問う構成となっています。