東部地区学力検査 化学
東部地区学力検査 化学

令和3年から令和7年の東部地区学力検査第1回の化学(理科)を分析しました。

6月の北辰テスト向けにも参考になると思います。

1. 水溶液の性質(溶解度と再結晶)
この分野は、計算問題を伴う大問として非常に高い頻度で出題されています。
  • 溶解度とグラフの読み取り: 水の温度による溶解度の違いをグラフ(溶解度曲線)や表から読み取る問題が頻出です。令和3年度や令和7年度では、硝酸カリウムや塩化ナトリウムを例に、特定の温度で何g溶けるかを判定させる問題が出ています
  • 再結晶: 溶解度の差を利用して結晶を取り出す再結晶の仕組みや名称、その方法(温度を下げる、または水を蒸発させる)が繰り返し問われます
  • 質量パーセント濃度: 溶液の質量と溶質の質量から濃度を求める計算、あるいは特定の濃度の水溶液に含まれる溶質の質量を求める計算は、ほぼ毎年出題される定番の内容です
2. 化学変化と物質の反応
物質が反応して別の物質になる過程や、その際の質量変化が重視されています。
  • 分解と化合酸化銀の熱分解(令和3年度)や、鉄と硫黄の反応(令和4年度)による硫化鉄の生成などが問われています
  • 酸化と還元: 令和6年度には、酸化銅と炭素の混合物を加熱して銅を取り出す還元の実験が詳しく出題されました。反応後の質量の変化をグラフから読み取る思考力も求められています
  • 化学反応式: 反応の様子を化学反応式で表す問題や、反応前後で原子の種類と数は変わらないという性質が繰り返し確認されています
  • 質量保存の法則: 化学変化の前後で全体の質量が変わらないこと(質量保存の法則)や、沈殿が生じる反応、気体が発生して質量が減少する反応(石灰石と塩酸など)がテーマとなっています
3. 物質の状態変化と密度
物質の三態や、それに伴う性質の変化に関する出題も定着しています。
  • 状態変化と体積・質量: 固体・液体・気体と変化する際の体積の変化や質量の不変性が問われます。令和5年度のロウを用いた実験や、令和7年度の氷の加熱実験がその例です
  • 密度: 物質の質量と体積から密度を計算し、物質を特定したり、浮沈を判断したりする問題が頻出です
  • 粒子モデル: 物質が溶ける様子や状態変化の様子を、粒子の記号(粒子モデル)を使って説明・選択させる問題が散見されます
4. 気体の性質と実験器具の操作
  • 気体の発生と収集アンモニア(上方置換法)や二酸化炭素(石灰石と塩酸)、水素・酸素(水の電気分解)などの性質と、それに応じた集め方が繰り返し問われています
  • 器具の操作ガスバーナーの正しい点火順序や炎の調節方法(空気調節ねじとガス調節ねじの操作)が、基本的な技能として確認されています
これらの問題は、実験の手順や結果をまとめた資料(図、表、グラフ)を正確に分析し、学んだ法則を適用して考える形式が共通しています。