平成28年から令和7年の生物で繰り返し出題されている問題。

1. ヒトのからだのつくりとはたらき

ヒトの器官や組織に関する問題は、図を用いた考察とともに頻繁に出題されています。

• 消化と吸収: 小腸の壁にある柔毛のつくりや、唾液などの消化酵素がデンプン、タンパク質、脂肪を分解する仕組みが問われます。
• 血液の循環と成分: **赤血球(ヘモグロビン)**による酸素の運搬や、血しょうによる養分・不要な物質(アンモニアなど)の運搬が重要です。心臓のつくりのほか、肺循環や体循環の経路、肝臓や腎臓のはたらきも繰り返し出題されています。
• 排出: 血液中の不要な物質を取り除く腎臓や、尿をためる膀胱などの排出系の仕組みが問われます。
• 骨と筋肉: 腕を曲げ伸ばしする際の筋肉(屈筋と伸筋)の対照的な動きや、骨と筋肉をつなぐ腱についての出題が見られます。
• 刺激と反応: 熱いやかんに触れたときに無意識に起こる反射の仕組みと、その信号が伝わる経路(感覚神経→脊髄→運動神経)が問われています。

2. 植物の生活となかま分け

植物の分類や、光合成・蒸散などの生理作用は定番の出題範囲です。

• 光合成と呼吸: 葉のふ入りの部分やアルミニウムはくで覆った部分を用いた対照実験を通して、光合成に光や葉緑体が必要であること、デンプンが作られることを確認する問題が頻出しています。
• 蒸散と気孔: 葉の表裏にワセリンを塗る実験を通して、気孔から水蒸気が出ていく蒸散の量を計算させる問題がよく出ます。
• 植物の分類: 双子葉類と単子葉類の違い、またコケ植物やシダ植物が胞子で増える共通点など、なかま分けの基準が詳しく問われます。
• 根・茎のつくり: 道管と師管の配置や、主根と側根・ひげ根の違いなどが出題されています。

3. 生物のふえ方と遺伝

世代を超えて形質が伝わる仕組みについての問題も非常に多いです。

• 生殖の仕組み: 花粉管が伸びる様子や、精細胞と卵細胞の核が合体する受精のプロセスが問われます。また、ジャガイモなどの無性生殖についても触れられます。
• 遺伝の規則性: エンドウの種子の形(丸・しわ)などを題材に、**顕性形質(優性形質)と潜性形質(劣性形質)**の現れ方や、子の代・孫の代での分離比(3:1など)を計算させる問題が定番です。
• 染色体: 生殖細胞(精子・卵)ができる際の減数分裂による染色体数の変化が問われます。

4. 動物の分類と進化

• 脊椎動物の分類: 魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類の5つのグループについて、生活場所、子の生まれ方(胎生・卵生)、体温の変化、呼吸の方法などを比較する表の読み取りがよく出題されます。
• 無脊椎動物: バッタやザリガニなどの節足動物の特徴(外骨格、節のある足)が問われます。
• 進化: ヒトの腕と鳥の翼のように、もとは同じ器官であったと考えられる相似器官(※出典に基づくと、ヒトのうで、コウモリのつばさ、クジラのひれの骨格比較など)と進化の証拠についての問題が見られます。

5. 生態系と環境

• 食物連鎖: 生産者(植物)、消費者(動物)、分解者(菌類・細菌類)のつながりや、数量のバランス(ピラミッド)についての問題が出題されます。
• 分解者の役割: 土中の微生物(カビやキノコ、細菌など)が有機物を二酸化炭素などの無機物に分解する仕組みや、ヨウ素液を用いたデンプンの分解実験、気体検知管を用いた二酸化炭素の測定実験が繰り返し取り上げられています。